東芝とソニー

昔、西武の会長の和田繁明氏が倒産したSOGOを立て直す際、各店舗の最上階に会長室があり、直通のエレベーターが設えてあったのに驚愕したという。

企業というのは永久に経済を牽引していくのではなく、20〜30年でイノベーションが起こるものである。経営者によるものではなく、個人ではどうにもならない。

どう生きたらいいか?③運動

普通にしていると、運動不足。健康寿命を延ばすには筋肉トレーニングが必要。下半身の筋肉が育てやすい。また、見た目を良くすることも現代では大切である。
 人間は脳を発達させてきた。摂取できるカロリーに制限があったため、筋肉は大分制限されている。遺伝子操作などでリミッターを外せる時代もくるだろう。
車を使わない町づくり、生活習慣に身を置くことが必要だ。健康のため、薬剤などで介入しても、5%の人が改善したら御の字である。健康を改善するには生活習慣ごとガラッと変えるのが手っ取り早い。

 また、延びた寿命をどう使うか?50歳からまだあと40年くらいあるし、まだ延びると言われている。

 

どう生きたらいいか?②コミュニティ

 やはり家族は最小単位だと思う。家族がバラバラにならないようにし、自分が繋がりたいコミュニティに参加できればいいと思う。今の日本人の生活を考えると、東京と繋がりを持つことが必要だと思う。友人や家族が都会に出て行ってしまい、疎遠になってしまうというのはよくある話だし、東京でなら一生を通じて集まりやすい。
 人間の性質として、子どもはコミュニティの中で育つ。親の言うことは聞かなくても、子どもは他の子がやっていると真似してやってみたくなるものだからだ。スポーツ選手に第2子が多いと聞く。お兄ちゃんの真似をして発達を促してもらえるからだ。
 教育に熱心な地域で上手に育てるとハイスペック人間が出来る。最近のミュージシャンで、高学歴者が目につく。教育熱心な親は、まず習い事で音楽をやらせることが多いからか?
 ミュージシャン、作家、学者や経営者などの有名人同士で、幼馴染や、学校が一緒だったという話を耳にしたことがあると思う。
 地方でも東京にアクセスの良い地域がけっこうあり、ノマド的な生活を送る時代なのだと思う。

どう生きたらいいか?①食

 食品のカロリー表とは、燃焼させた時のカロリーが表示されている。タンパク質や、脂質は吸収が良く、90パーセント吸収される。糖質は、砂糖や、白米のように早く吸収されるものと、食物繊維のように腸内細菌の餌となるものがある。
人間の唾液腺にはアミラーゼがある。犬や猫には無いし、ウサギなどの草書動物にもない。自然界に吸収のよい糖質はほとんどない。おそらく人間は脳が大きすぎるため、何か口にして速やかに糖質を上げる必要があったのだと思う。
 戦後しばらくまでの人類史で、食は「とりあえず食えればよい」であった。特に日本人にとって米は特別であった。
 糖質オフがいいとは言わないが、普通にしていると糖質を摂り過ぎる。いろいろなものをバランス良く食べるには、糖質を少なくし、野菜とタンパク質を多く摂る必要がある。

 ファスティングは、基本的には、体を省エネモードにすることである。自分へのご褒美で急に美味しいものを沢山食べるとかえって逆効果ということもあり得る。体はそんなに都合よくできていない。

②人間の幸福

・乳牛は、人工授精によって種付けされ、人工的に哺乳され、搾乳され、ミルクを出さなくなると屠殺される。自然界で生き延びるのに母親の愛情は必須だが、人工的な環境では必要ない。それでも子牛は母親を呼び続ける。自然界で形作られた欲求は、もはや生存と繁殖に必要なくなったときにさえ、主観的には依然として感じられる。

 

・幸福は、客観的条件と主観的な期待との相互関係によって決まる。

仏教は紀元前450年ごろにこの事実に到達している。

現代人は、不便さや、不快感に対する堪え性が弱まり、強い苦痛を感じるようになっている。

・経済の底辺の人々にとって、富の増大は幸福度の上昇を意味する。年収2500万円程度までは。それ以上では、生活のレベルが上がるだけで、幸福度とは関係ない。

・富や健康よりも家族やコミュニティの方が幸福感に大きな影響を及ぼすようだ。

個人の自由が増大し、人生の進路に関して各人が絶大な決定権を行使するようになるにつれて、それぞれが深いかかわりを持つことが難しくなってきている。

・マスメディアや、広告産業は人間の欲求を煽り、人を不幸にする。

①文明の構造

縄文人の生活

 人は趣味をしているとき幸福を感じる。休日の趣味はありますか?釣りをする?サッカーをする?マラソン、バーベキュー、音楽フェス、モンハン?

大体縄文時代の生活の再現である。

森で生活していくためには多くの知識が必要である。

凡庸な人でも製造ラインの労働者として生き延びることができるようになった。

望まない赤ん坊、障がい者、老人は置き去りにされたり、殺されたりした。

ホモサピエンスに自然な生活様式などない。

②農耕民の生活

前より一生懸命働けば前より良い暮らしができる。→人口の増加、単一の食糧への依存。

③近代の成り立ち

 近代科学とは、無知を認めることから出発し、経験を観察と数学で一般化し、新しい力を獲得することで発達した。西洋の価値観、神話、司法組織、社会政治的構造が、西洋の帝国主義と結びつき、世界中に広まった。

④現在のわたしたち

 国民国家で生きていて、資本主義経済で、人権を信奉している。→ただの偶然。

 グローバル帝国の時代:帝国は、小さな文化を融合させ、少数の大きな文化にまとめる。金融政策、環境政策、正義において、国際基準が存在し、資本や、労働力、情報は流動化し、多民族のエリート層が支配する。国家の境界や、意見はしだいに顧みられなくなっている。

 家族とコミュニティの崩壊:かつてコミュニティは農場であり、工房であり、医療、福祉、教育、建設、労働組合、年金、保険、銀行、警察、マスコミの役割があった。親を敬い、服従する必要があったが、守られてもいた。

 強い国家と市場が、個人を強くし、家族とコミュニティを弱くした。

⑤補遺

・サバンナモンキーは「気をつけろ、ライオンだ!」程度の会話はしている。

・人間の信奉するもの

 近代科学とは、超人的な秩序の信奉である。

 サッカーのルールは人間の規範と価値観だけで成っている。

 その両者を併せ持つのが、イデオロギーであり、宗教である。

 すなわち、イデオロギーとは、自然法則の宗教である。

・国家の信用格付け

 独裁、内紛、裁判制度の腐敗している石油大国は格付けが低く、石油で得た儲けを最大限活用する資金調達ができない。

 平和、公正な裁判制度、自由な政府をもつ国家は格付けを上げ、質の高い教育制度を維持し、繁栄の間違いないハイテク産業を育む資金を安価に調達できる。