江戸幕府

貞観政要:中国の歴史上、一番理想的な政治が行われた貞観時代の記録。隋の煬帝から唐に禅譲され、二代皇帝太宗が行った政治は理想的な徳政であった。
  家康の徳川幕府は、日本における貞観の治であり、以後280年続く天下泰平の世が始まる。

幕府なので、天帝から天下を任されているのは天皇であり、天皇から征夷大将軍として軍事政権を任されているという形態である。特徴的なのは幕藩制で、地方は大きな藩の外様大名自治であり、江戸は旗本。江戸の近くは小さな藩の譜代大名。要衝は親藩や、井伊、本多など有力譜代大名親藩は徳川家の親戚で、御三家や、越前、会津、越智藩など。譜代は古くからの家臣で、徳川五本槍の子孫など。

将軍家の女子は有力大名に嫁ぎ、血縁関係を築いていった。

将軍家も皇室と同じように、男系の男子でないと将軍にはなれなかった。

これは、女子の正統性を認めると、嫁いだ先の有力大名の子が将軍を名乗るのを防ぐためであると考えられる。

中央の政治がしっかりしていないなら、攻め登ることができるシステムである。

また、参勤交代により、大名の子息は江戸で幼少期を過ごす。

徳川光圀大日本史」編纂開始。南朝が正統とされる。後に尊皇思想の総本山となり、一橋派に影響を与える。