①文明の構造
①縄文人の生活
人は趣味をしているとき幸福を感じる。休日の趣味はありますか?釣りをする?サッカーをする?マラソン、バーベキュー、音楽フェス、モンハン?
大体縄文時代の生活の再現である。
森で生活していくためには多くの知識が必要である。
凡庸な人でも製造ラインの労働者として生き延びることができるようになった。
望まない赤ん坊、障がい者、老人は置き去りにされたり、殺されたりした。
②農耕民の生活
前より一生懸命働けば前より良い暮らしができる。→人口の増加、単一の食糧への依存。
③近代の成り立ち
近代科学とは、無知を認めることから出発し、経験を観察と数学で一般化し、新しい力を獲得することで発達した。西洋の価値観、神話、司法組織、社会政治的構造が、西洋の帝国主義と結びつき、世界中に広まった。
④現在のわたしたち
国民国家で生きていて、資本主義経済で、人権を信奉している。→ただの偶然。
グローバル帝国の時代:帝国は、小さな文化を融合させ、少数の大きな文化にまとめる。金融政策、環境政策、正義において、国際基準が存在し、資本や、労働力、情報は流動化し、多民族のエリート層が支配する。国家の境界や、意見はしだいに顧みられなくなっている。
家族とコミュニティの崩壊:かつてコミュニティは農場であり、工房であり、医療、福祉、教育、建設、労働組合、年金、保険、銀行、警察、マスコミの役割があった。親を敬い、服従する必要があったが、守られてもいた。
強い国家と市場が、個人を強くし、家族とコミュニティを弱くした。
⑤補遺
・サバンナモンキーは「気をつけろ、ライオンだ!」程度の会話はしている。
・人間の信奉するもの
近代科学とは、超人的な秩序の信奉である。
サッカーのルールは人間の規範と価値観だけで成っている。
その両者を併せ持つのが、イデオロギーであり、宗教である。
・国家の信用格付け
独裁、内紛、裁判制度の腐敗している石油大国は格付けが低く、石油で得た儲けを最大限活用する資金調達ができない。
平和、公正な裁判制度、自由な政府をもつ国家は格付けを上げ、質の高い教育制度を維持し、繁栄の間違いないハイテク産業を育む資金を安価に調達できる。